なぜか。自家用車が必要な郊外エリアに飲食店が立地してしまう。
そうした原因は私達(先輩達)がそうした都市をつくりあげたからです。という話をします。
暮らし難くて困っている人。結構いると思います。
みなさんこんにちは〜〜!
私は、18年間公務員として都市計画や建築、公共交通行政などに携わった後、2022年度よりフリーとして活動しています。
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なぜ、一蘭が郊外に!?
出張で、都内や福岡に赴き「一蘭」を食べたことがある方は、一度は、地方にも出店してくれないかな〜と願ったことがあるはずです。
でも、いざ出店すると、建築物よりもひろ〜〜い駐車場を完備した郊外に立地する。
駅前で食べる忙しさに憧れていた。飲んだ後のしめに食べたかった。
・・・なのに、飲んだ後に食べにいくことができないやん! と思ったことが一度はあるはずなんですよね。
実は、私自身も先日、水戸の郊外に立地した「一蘭」で食べたときに感じました。
太陽光が入らない地下の一蘭と太陽光が降り注ぐ店内との違い・・・
でも仕方ないんですよね。
地方での集客力=駅前<郊外
というのも駅前だと採算性が合わないんです。
中心市街地の駅前のテナントに入るよりも郊外の広大な敷地で駅前よりも規模の大きい建築物を建築する方が採算性が合うと企業さんは考えているということなんですよ。
茨城県の県庁所在地である水戸市の中心駅である水戸駅(1日平均乗車数:約2.3万人)であっても歩行者数が少な過ぎて、駅前よりも郊外の幹線道路沿いの方が稼ぎやすいと言う結論。
これって、市街地を郊外に拡散させてしまったことが原因なのですが、もっと厳密な真理として、昭和後期から平成初期ごろに人口増加率が落ち込んできて、今後は想定した人口まで及びないと分かった段階で市街地を閉じていく必要があったのに、そうしなかったために、大きく市街地が拡散してしまったことが問題なんですよね。
だからこそ、空いている郊外の格差安の土地に人口が移ってしまった。
そのため、地方では駅前に財政投資・民間投資額が少なくなっていき、建物更新がしなくなった。
だからこそ、市街地再開発事業により民間ではなく行政が更新をしようとしている現実があります。
特に水戸市を中心とする都市圏(水戸・勝田都市計画区域)では、平均的にみて自家用車依存度が高く人口密度も低い(福島県いわき市よりは自家用車依存度は低く、人口密度は高いです。)ために、日常生活の交通手段が車であることから、車利用をターゲットにした方が稼ぎやすいということ。
「一蘭」さんに限らず、都内では駅前立地を基本としていた店舗は地方では郊外を基本にしているので、車がないと利用することができないんですよね。
駅前に立地していた主要企業も郊外に移動し、これに伴って関連する企業も郊外での活動が増加して、結果としてそうした方々のためのサービスが充実していく。
水戸駅はまだマシな方がですが、駅前でビジネスを行うこと自体はほぼ無理ゲーな状態に陥って、飲み屋や水系、ホテル以外はビジネスとして成立しない時代がくるんじゃないのかな・・・
私達が住む地方都市、本当に生活しづらくないですか。
これが当たり前だと思って仕方ないと諦めるのか、やっぱり間違っていると考えて、コンパクトシティづくりに挑戦するのか、そういった判断をする瀬戸際にあると思います。
これからはいかにして市街地を縮小しながら駅前の拠点に機能を誘導していくことが潜在的に求められていると思いますね〜。
ということで以上です。それではまた〜〜