【宮城】宮城県仙台市の田園風景が最も美しい理由と、その逆を行く茨城県の実態。

この記事では、宮城県の田園風景が日本国内で最も美しい理由を書いています。
宮城県観光の目的の一つとして「美しい田園風景」がおすすめという理由も書いています♪

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仙台の田園風景が最も美しい理由

宮城県は、市街化を抑制し田園・自然環境を保護する市街化調整区域の割合(市街化調整区域人口/都市計画区域人口)が北海道や東京、大阪などの大都市を除いて47都道府県の中で最も低く、市街化調整区域の人口密度も低いため、市街化調整区域の主な構成地目である田畑において建築物が少ないのが特徴です。

規模の大きい都市(=おおむね複数市町村で構成する都市圏が10万人超)では、市街化を促進する「市街化区域」と市街化を抑制する「市街化調整区域」を指定し、自然災害を防ぎ田園・山林との調和・保護、市街地拡大によるインフラの整備・維持管理コストの増大を防いだり、人口密度の低下による非効率な不経済を防止するため、人口増減の傾向に応じて市街地の規模をコントロールする役割があります。

このため、市街化調整区域では原則として建築物の建築が禁止、農林漁業等の建築物を除き、当該区域で建築するためには都市計画法に基づく「許可制」となっています。また、許可にあたり”許可しなければならない”ではなく”許可することができる”とする規定であることや、運用は都道府県・市に任せられているため、自治体によって市街化調整区域のあり様が異なります。

市街化調整区域の目的が市街化を抑制し、田園・自然環境保護・緑地保全による災害防止などとなっているため、その目的に合わない建築物は建築できないのが原則ですが、ただし、例外があります。

例外を一つ取り上げると、市街地に隣接・近接している土地での建築を可とする都市計画法第34条第11号基準というものがあり、これを滲み出し開発といいます。つまり、市街地が外に外に滲み出していくためです。こうした基準を設け許可運用を行っていくと都市が徐々に肥大化していく事象に陥るわけです。

現在の地方都市は肥大化し過ぎておりダイエットが必要な状況にあるため、市街化区域をより狭めようとする動きの方が強いため、そうしたコンパクトシティ政策に逆行する市街化調整区域の拡大は都市づくりにおける課題・悩みとなっているのが実情です。

*市街化調整区域人口割合・市街化調整区域人口 (出典)国土交通省都市計画現況調査(令和4年度)

(※)本題とは外れてしまいますが、上記のグラフのうち中央の位置にあるのは愛知県と埼玉県です。

市街化調整区域の人口が100万人を超えている状況…この2地域で仕事をしたことが無いので詳細は不明ですが、本来、市街化区域とすべきエリアが市街化調整区域のままなのか、または昭和43〜45年の市街化調整区域の設定の際の取り決めとして建築を認めてきてしまったのか…(次回の記事にしてみてみたいと思います)。

グラフの左側。東京都や京都府の人口割合が小さいのは、大都市のため過度に人口が集中していることから市街化区域の面積が大きく(市街化調整区域面積が小さい)ため、相対的に市街化調整区域の人口割合が小さいです。

本題に戻りますが、宮城県は田園・自然環境が保護されている(建築物は農林業用等の一部の建築物のみ)ということです。常磐道や常磐線で仙台平野を通過したことがある方であれば分かりますよね。壮大で美しい田園風景が広がっています。

市街化調整区域の人口増加を抑え、市街化区域への人口誘導を行ったことにより、仙台市は比較的コンパクトで公共交通の移動が便利な地域となっています。仙台市の一部の郊外では路線バスの利用が不便な地域もありますが、そうした一部の地域を除けば基本的に徒歩による生活が可能。

>>>宮城観光の際の参考になる記事です。

続いてこちらのデータをご覧ください。

水戸市を中心とする「水戸・勝田都市計画区域」、日立市を中心とする「日立都市計画区域」、いわき市に指定されている「いわき都市計画区域」、仙台市を中心とする「仙塩広域都市計画区域」、その他は全国・宮城県・茨城県・福島県の「市街化調整区域人口割合」と「市街化調整区域人口密度」の値です。

*(出典)令和4年度・平成22年度都市計画現況調査

仙台市及び周辺都市の構成による「仙塩広域都市計画区域」の市街化調整区域人口割合と人口密度が突出して低いですよね。仙塩では、令和2年3月に1haあたり1.0人に対して、「水戸・勝田都市計画区域」は1haあたり3.8人と4倍近いです。

茨城県平均で見ても1haあたり3.4人と突出して高いですよね。

それぞれ、同じ常磐線沿線の都市にも関わらず茨城県は異常なほど市街化調整区域の人口割合が高く多くの方が居住しています。

令和4年度の都市計画現況調査によると、「水戸・勝田都市計画区域」における区域内人口は、約56万人に対して市街化調整区域人口は約18万人と「仙塩広域都市計画区域(人口:約145万人)」の市街化調整区域人口の3倍(約6万人)も有しています。

この数値だけでも茨城県がいかに市街化調整区域の人口割合が高いのかが分かりますよね。だからこそ、茨城県は車の利用が前提の都市経済となっており、徒歩では暮らし難いと言われる傾向にあります。

茨城県は田園風景が残念

*市街化調整区域人口割合の推移(1985-2020) (出典)国勢調査

上記は1985ー2020年の推移です。ご覧いただくと、水戸市の市街化調整区域人口割合は一貫して上昇(35年間で8ポイント上昇)を続けていますが、仙台市は1995年頃まで微増、その後は減少を続け2020年には2.2%まで低下しています。

水戸市は増えているのに仙台市は減少。

茨城県は食と観光が豊富なので大好きなのですが、都市づくりに関しては課題を抱えていると思います。
結果的に都市づくりの課題が住民生活に大きく影響を及ぼす未来が近づいてる…

茨城県の田園地域には住宅をはじめとする建築物が点在(=地域によっては市街化区域と変わらない状況)、田園・自然環境の本来の美しさが損なわれています。

確かに農振地域(農用地区)といって農地保護が目的となっている地域では建築物は建築できないので良好な景観が確保されていますが、市街地の縁辺部の市街化調整区域については、ほぼ市街化区域と変わらない状況です。

それにも関わらず、市街地よりも地価が低く駐車場を確保できる市街地の縁辺部は飲食店経営や安く住宅を建築する上ではメリットが高いと思います。

実際、わたしも水戸・ひたちなかには何度も来訪・滞在していますが、宮城県との違いは歴然です。

*仙台平野の田園風景

要因の一つとして市街化調整区域内での開発許可の運用方法の違いにあると考えられ、過去50年間における運用方法の違いがこのような結果につながっているものと考えられます。

福島県も開発許可の運用は適正に行われていたように思いますが、宮城県では更に厳格に運用し、おそらく茨城県は弾力的に運用してきたのだと考えられます。

宮城県の市街化調整区域には蕎麦店やラーメン店といった飲食店やアパートなどを見ることはないですが、水戸市ではいたるところにあります。どう考えても広域集客を狙った店舗(本来の市街化調整区域の目的と整合しない)、水戸・勝田都市計画区域の居住者や新たにビジネスを考えている方にとっては、地価が低くアスファルト駐車場を確保できる郊外の方が便利だから、中心市街地には目が向かなくなります。

結果的に市街地拡大と人口密度低下を招き、暮らし難い都市づくりを推進していることになります。

一度、車生活に慣れたら元には戻れないですよね。

水戸・ひたちなかについて、現在は一定の人口が維持されているため、さほど不便さを感じないかもしれませんが、今後、人口減少が進むと人口密度が低下し、課題が顕在化していきます。

よく水戸駅前は賑わっていなくて全くダメ!という声を聞くことがあります。

*水戸駅北口

しかしながら、そうしてきたのは郊外への人口移動に対する抑制制度があまり効果的では無かったためだと考えられます。

外部不経済(市場を通じて行われる経済活動の外側で発生する不利益が個人企業に悪い効果を与えること。)をもたらす要因をつくりだす運用してきた(ならざるを得なかった理由あり。)ことが原因ですから、こうした運用を見直さない限りは、水戸駅周辺に賑わいを戻すのは困難な道筋のように思います。

外部不経済が生じる要因として香川県では住民による反発・圧力による歪な都市計画区域設定の例があるので、昭和40年代に市街化区域・市街化調整区域を指定する際に、市街化調整区域の運用を弾力的に行おうとする取り決めがあったのかもしれないです(あくまでも想定)。

いずれにしても、人口増加率に対して都市の肥大化の方が大きく、コンクリートとアスファルト、低層の宅地が薄く郊外に広がっているのが「水戸・ひたちなか・那珂・東海・茨城・大洗」の特徴であり、市街地と田畑との境界がグレーで、美しさに欠けている地域が多い。

ですので、必然的に自家用車による移動の方が便利なために、今後も駐車場付き店舗・飲食店が好まれることから中心市街地の魅力は低下し続けていくものと考えられます。

みんなで損失の大きい都市に向かって歩いている様なもの。

この自然や景観の阻害といった快適な都市生活にとって悪影響となる方向を変えていくためには、大きくコンパクトシティに舵を切る必要があるのは明白です。

とはいえ、従来から認めてきた建築物を否定することにつながるため、方針転換には住民の理解となりますが、この理解を得るには時間とコストがかかりますから、現実的に難しいのかなと思います。自分で自分の首を絞めているようなもので、はやめに方向転換しないと人口減少と密度低下によって都市全体の経済力低下が加速してい…

ということで以上となります。水戸・勝田都市計画区域で人口約58万人を有している今がチャンス。暮らしやすい都市をつくっていくためにもまずは自分達の認識を改めていく必要があるように思います。