先日(令和5年1月5日)、JR東日本水戸支社から2023-2024年の年末年始の特急ひたちの利用状況(12月28日〜1月4日の8日間)が発表されました。同社によると、「水戸〜高萩間」で前年度比112%(2018年度比102%)、「高萩〜いわき間」で前年度比111%(2018年度比116%)、「いわき〜原ノ町間」で前年度比111%という結果となりました。
*前年度は2022年12月28日(水)~ 2023年1月5日(木)までの9日間
区間 | 2023〜2024 | 2022〜2023 (前年度) | 2018年度 (コロナ禍前) |
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水戸〜高萩 | 8.54万人 | 7.63万人 | 8.34万人 |
高萩〜いわき | 5.12万人 | 4.61万人 | 4.42万人 |
いわき〜原ノ町 | 1.16万人 | 1.05万人 | – |
原ノ町〜仙台 | 0.88万人 | 0.77万人 | – |
※JR東日本プレス資料(https://www.jreast.co.jp/press/2023/mito/20240105_mt01.pdf)
輸送量でみても、前年比で「水戸〜高萩間」で上り下りの合計で0.91万人の増加(合計:8.54万人)、「高萩〜いわき間(合計:5.12万人)」では上り下り合計で0.51万人、「いわき〜原ノ町間(合計:1.16万人)」で0.11万人の増加でした。
いわき〜原ノ町間の特急ひたちは、上下1日6本、8日間で合計48本です。つまり、1本あたり約23人増加しています。特急ひたちの座席数は608席、輸送量合計1.16万人、1本あたりの平均乗車人数は約242人と、約4割の乗車割合となります。
この回復基調はとても良い知らせではないでしょうか。水戸〜原ノ町間の輸送量が増加しているというとは、コロナ禍前、ひいては東日本大震災前の水準に近づいていることになります。
双葉郡中央・北部の復興がより進めばもう少し福島県浜通り地方に賑わいをもたらすように思います。
JR常磐線の原ノ町〜いわき間は、JR東日本によると輸送量は日平均の通過人数は2022年度で1,592人/日と代替交通を検討するレベル(大量輸送機関としての鉄道の特性を生かした地域旅客運送サービスの持続可能な提供が困難な状況)4,000人未満を下回っています。
今後も鉄道利用が減少すると存続すら危ぶまれる可能性があります。