【2024年常磐線ダイヤ改正】いわき〜原ノ町間の運用が改善!!

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先日(令和5年12月15日)、JR東日本から2024年3月16日(土)のダイヤ改正が発表されました。

JR東日本では毎年、年末に翌年のダイヤ改正を発表していますが、私個人として復興が進む相馬・双葉郡の地方のダイヤ改善がどのように行われていくのか注視しているので今回も情報をまとめてみました。

目次

品川15:45発の仙台行きはいわき止まりで16:45発が仙台行きに

品川駅発15:45発の仙台行き(原ノ町駅着:19:23、仙台駅着:20:28)がいわき駅止まり(いわき駅着:18:11着)に変更され、かわりに品川駅発16:45が仙台行きに変更となります。これにより従来よりも原ノ町駅着、仙台駅着の時間が次のように変更となります。

改正前改正後
原ノ町駅着19:2320:28
仙台駅着20:2621:34
ひたち21号 2024年3月16日ダイヤ改正

従来の特急停車駅は、広野、富岡、大野、双葉、浪江、原ノ町、相馬、亘理、岩沼、仙台で、これに関しては変更がないようです。従来ですと首都圏から相馬地方へ「特急」で帰る際には、品川15:45発に乗車するしかなかったのですが、これが1時間遅くなるために首都圏での滞在時間が増えるため利便性が改善するとするものです。

とはいえですが、1時間に1本特急が停車するいわき駅で乗り換えを行えば普通列車でも双葉地方へ向かうことができる上に特急と普通の原ノ町駅着の差は14分となります。ですので、むしろ水戸や勝田、日立、いわきから仙台駅まで向かう方にとってはそれぞれの地域での滞在時間が上がるため利便性が上がりそうです。

仙台発の特急が繰り上げ

仙台発10:14と16:06がそれぞれ、8:48、14:16に変更となります。これにより、相馬地方から首都圏へのアクセスが改善するとするものです。以前は、仙台10:14発が品川14:51着でしたが8:48発となることで13:51着となります。

*2024年3月16日ダイヤ改正 JR東日本

特急のみを利用した最速でも午後に東京着では仕事する時間が限られますから、おそらく相馬地方からは変わらず原ノ町5:33発の普通いわき行き→いわき駅で特急に乗り換えて9:48品川着を利用するか、約5,000円追加で払って仙台駅経由で東北新幹線が変わらずのルートじゃないかと想定されるところ。

おそらくですが、相馬・双葉地方の方にとっては、早朝いわき駅での乗り換えは辛いでしょうから、できれば、いわき7:03発の特急を原ノ町駅発にすれば利便性が向上しそうに思います(勝手に言ってすみません。)

原ノ町駅9:15発が30分繰り上げし、いわき駅10時の特急に乗車可能に

原ノ町駅9:15発水戸行きが8:45分に変更となり、いわき駅着が10:04となるため、双葉・相馬地方からは従来は乗車できなかったいわき駅10:17発の特急に乗車可能となります。これにより、相馬地方から首都圏へ向かう際に1時間早く到着可能となるようです。

まとめ

今回のダイヤ改正では相馬・双葉地方から常磐線の特急を利用した首都圏へのアクセス性が改善することで首都圏(水戸や勝田を含む)での滞在時間が伸びそうです。

ただし、首都圏から相馬・双葉地方への最終アクセス時間は以前と変わらずです。このため以前として原ノ町以北については新幹線+仙台経由の方が最終時間が遅いです(+5,000円ほど)。

とはいえですが、今回の改正により原ノ町以南の双葉郡にとっては着実に運用が改善されています。

JRによるといわき〜原ノ町間は原発事故の影響もあり2022年度の日平均通過人数は1,592人/日と、2007年度の4,206人/日の半分以下、東北本線のバイパス路線でかつ原発関連への輸送もになっているため廃線の議論になることはないとしても、そうした状況を除けば代替交通を検討するレベルにまで輸送密度が落ちています。

復興の過程で改善する可能性は十分にあるものの過度な自家用車依存の状況を抜け出す必要はありそう。今後、順次、常磐自動車道の4車線化が進む中では四ツ倉駅以北の最高速度90km/hは優位性を示すことができなくなるため、益々利用され難くなるのではと危惧されるところ。

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この記事を書いた人

▼水戸〜日立〜いわき〜仙台エリアまでの常磐線沿線都市での生活・ビジネス・まちづくりに役立つ情報・サービスを届けています
▼不動産・建築・都市計画
▼主な活動範囲:水戸〜いわき(相馬+仙台)
▶︎これまでの”都市づくり”の常識を覆し、わたし達が住む地域を住みやすさを世界1位にすることを目的に活動しています。 

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