こんにちは。管理人のみっちです!
これが初めての投稿となります。これから長い付き合いになると信じて(誰にやねん!笑)この記事を書いています。
このサイトでは、水戸から仙台エリア(常磐線沿線)がフロンティアであると信じている建築士で都市計画に精通している管理人が、この地域の都市をより豊にするために、都市活動(商工業)や日常生活に必要な情報を発信しているものです。
いずれは、このサイトを拠点として、リアル店舗のオープンや生活を豊にする様々なサービスの提供を行っていきたいと考えています。
それでは、初めての投稿を行っていきます。
水戸から仙台までの都市計画の基本情報
「都市」のあり様やあり方を考える上で、現状を捉えることはとても大切です(上から目線でごめんなさい。)。都市計画の情報では、人口や人口密度、面積などを知ることができるため、都市の規模感が一目で分かります。
例えば、仙台市を中心とする仙塩広域都市計画区域であれば面積が88,934ha、都市計画区域内の人口は約145万人となります。
この水戸周辺から仙台までの都市計画区域総面積は、約3,082k㎡となり、鳥取県(約3,500k㎡)よりも少ない面積で鳥取県の人口(約57万人)の約5倍の人口(約287万人)を有します。
人口密度も1haあたり9人もいることとなり、比較的高い人口密度を有しています。
県名 | 都市計画区域名 | 構成市町村 | 都市計画区域の面積 | 都市計画区域の人口 | 人口密度(人/ha) | 区域区分の有無 | 人口集中地区の有無 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
宮城県 | 仙塩広域 | 仙台市、塩竈市、名取市など11市町 | 88,934ha | 1,452.9千人 | 16.34 | ○ | ○ |
〃 | 亘理 | 亘理町 | 7,000ha | 33.5千人 | 4.79 | × | × |
〃 | 山元 | 山元町 | 6,448ha | 12.3千人 | 1.91 | × | × |
福島県 | 相馬地方 | 南相馬市、相馬市、新地町 | 39,080ha | 99.9千人 | 2.56 | × | ○ |
〃 | 浪江 | 浪江町 | 5,626ha | 16.9千人 | 3.00 | × | × |
〃 | 双葉 | 双葉町 | 3,942ha | – | 0.00 | × | × |
〃 | 富岡 | 富岡町、大熊町 | 9,331ha | 26.9千人 | 2.88 | × | × |
〃 | 広野・楢葉 | 広野町、楢葉町 | 5,130ha | 11.4千人 | 2.22 | × | × |
〃 | いわき | いわき市 | 37,617ha | 316.5千人 | 8.41 | ○ | ○ |
茨城県 | 北茨城 | 北茨城市 | 4,305ha | 35.4千人 | 8.22 | × | × |
〃 | 高萩 | 高萩市 | 2,864ha | 26.8千人 | 9.36 | × | ○ |
〃 | 日立 | 日立市・常陸太田市 | 14,113ha | 202.4千人 | 14.34 | ○ | ○ |
〃 | 水戸・勝田 | 水戸市、ひたちなか市、那珂市など6市町村 | 59,804ha | 564.1千人 | 9.43 | ○ | ○ |
〃 | 笠間 | 笠間市 | 24,040ha | 74.1千人 | 3.08 | × | ○ |
合計 | 308,233ha | 2,873.1千人 | 9.32 |
この常磐線沿線都市で中核を担う都市が4つあります。
北から順を追っていくと、仙台市を有する「仙塩都市計画区域」、2つ目は「いわき都市計画」、3つ目は「日立都市計画区域」、最後に「水戸・勝田都市計画」となります。
これら4つの都市は、区域区分と言って、市街化を促進する市街化区域と市街化を抑制する市街化調整区域に分ける都市計画を指定しています。
区域区分を有する都市というのは、郊外への開発圧力を抑制(コントロール)する必要がある都市のことで、比較的人口・経済規模の大きい都市のことです。
ちなみに、水戸からいわき間だけでも都市計画区域内の人口は約122万人(都市計画区域面積は1,430k㎡)を有することになります。
なお、わたしの拠点があるいわき市の都市計画区域の面積は約376k㎡ですが、行政区域面積としてはこの3倍以上を有しています。居住者の大半が都市部(市街化区域は約101k㎡で、人口は約27万人)に居住しているため、行政区域全体で都市の規模感を図るのは適当ではないことが分かると思います。
ではでは中核となっている4都市について見ていきたいと思います。都市の規模別の順位です。
仙塩広域都市計画区域とは?
仙塩広域都市計画区域は指定都市である仙台市を含む11市町で構成されています。人口集中地区と言って1haあたり40人以上を有する面積が18,346haあり、人口集中地区内の人口も約118万人有している東北地方でも最大の都市です。
人口も増加を続けており、平成27年国勢調査では1,407千人(都市計画区域内の人口)は令和2年3月末時点で1,453千人と、約4.6万人も人口が増加を続けています。
ちなみに「塩」という用語気になりませんか?
塩という言葉は、国際港湾である仙台塩釜港でも使われていて、仙台の北部である塩釜地域(塩竈市や多賀城市など)が関係しています。
水戸・勝田都市計画区域とは?
水戸・勝田都市計画区域は、中核市である水戸市と人口約16万人を有するひたちなか市が中心となって構成される都市で、指定都市クラスの力を持っています。
人口集中地区の面積は6,678ha程度ですが、その中に約30万人もの人口を有しています。
都市圏として人口約56万人を有しているため指定都市として機能を十分に兼ね備えています。
ちなみにですが、「勝田」という文字が使われている理由は、合併した経緯にあります。ひたちなか市は、1994年に勝田市(当時の人口は約11万人)と那珂湊市(当時の人口は約3万人)が合併した市でして、水戸と勝田の都市圏の2大都市だったために「水戸・勝田」という言葉が使われています。
▷▷都市計画整備の方針
https://www.pref.ibaraki.jp/doboku/toshikei/kikaku/tokei/kuiki-mp2.html
*今後、Googleマップで区域図が確認できるよう整備予定です。
いわき都市計画区域とは?
いわき都市計画区域は、中核市であるいわき市単独で設置されている都市で、人口集中地区の面積は、約4,646haでその人口は173.1千人を有します。
いわき市単独ではあるものの、いわき市は旧5市(平市、磐城市、勿来市、常磐市、内郷市)などが合併して誕生した都市ですので実質は、旧5市+四倉町(北部の拠点)によって構成される都市であると認識していた方がいいです。
人口的には仙台市に次ぐいわき市ですが、都市(都市圏)で考えれば、郡山市や盛岡市、水戸市よりも小さい小都市の集まりです。中心都市は旧平市ではあるものの、鉄道沿線沿いの人口集積が弱く拡散した都市と認識されやすいです。自家用車が無いと暮らし難い都市と言われています。
▷▷いわき都市計画区域マスタープラン
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41055a/kuikimasu.html
*今後、Googleマップで区域図が確認できるよう整備予定です。
日立都市計画計画とは?
日立都市計画区域は、日立市と常陸太田市の2市によって構成されています。
上記3つを含む都市の中では最も小さな規模ですが、人口集中地区面積は4,317haでその人口は162.6千人を有しておりいわき市程度の力を持っています。
ただし、人口減少も進んでおり平成27年国勢調査では人口21.3万人(都市計画区域内人口)を有していましたが、令和2年3月末では20.2万人まで減少しています。このまま進むと都市圏としての人口が20万人切ってしまうことが考えられます。
▷▷都市計画整備の方針
https://www.pref.ibaraki.jp/doboku/toshikei/kikaku/tokei/kuiki-mp2.html
*今後、Googleマップで区域図が確認できるよう整備予定です。
まとめ
ということで、水戸から仙台エリアまでを紹介してきました。
上記の4つの都市以外にも笠間都市計画区域(人口約7万人)や相馬地方都市計画区域(人口約10万人)を有しており、大小の都市が隣接しており外洋にも面するなど経済的にも恵まれた地域であると思います(目を付けている人が少ない地域であると思っています。特に日立から相馬のあたりまで*原発エリアを除く)
また、いずれの都市も沿岸部が近く気候が温暖なことから暮らしやすい地域です。ただし、東日本大震災のように津波被害を過去に何度も受けているため津波に対する防災的な対策が求められている地域でもあります。このことに関しては、震災以降、防災対策が行われてきたのである程度、減災措置が取られています。
なお、地震については、阪神淡路や中越沖のように直下型地震といって建築物に壊滅的な被害をもたらす地震の発生が少ないため、そういった面では安全ですが、海岸に近い地域に住むのだけはおすすめできないです。
それではこちらの記事は以上となります。ご覧頂いた方の参考になれば幸いです。