【心の叫び】違法物件であるお店が人気店となっている苦悩

こんにちは、ポールシフトのsaraです。

今回は、私が最近とても心苦しく思っていることを書いてみようかなと思います。

私はカフェ巡りや美味しいものを巡るのが大好きでして、

特に、話題になっているお店に行き、人気の理由を推測したり、建物の内装外装、店内の雰囲気、お料理メニュー、全部目で、見て、食べて、味わって、肌で感じることが大好きです。

しかし、お店を探す過程で苦しくなること、それは、違法物件が人気店としてランキング上位にあることです。

そもそもここでいう違法物件とは、そのお店の立地場所です。

いわゆる「市街化調整区域」内に建てられている建築物(飲食店)のこと。

そもそも「市街化調整区域」とは端的に言うと、「市街化を抑制する区域」

つまり簡単に言うと「お店とか出したり、アパートとか建てて、市街化が進むようなことはしないでくださいね〜と言う区域」です。

この区域の中では、原則として農林漁業従事者のための建築物や公益上必要な建築物などの必要最低限以外の建築物は、許可を受けなければ建築物を建築することはできません

そう、許可がないと建てられないのです。
*基本的な考え方として、市街化調整区域内でなければならない理由がない限り許可されません。

「いやでも、あのお店がなんの区域とか知らないけど。」と思いますよね。

まあ単純に、「ああ〜田舎だな〜」「田園地域ですな〜」「昔から変わらないな〜」なんて思う場所に突如として立地している飲食店は疑った方がいいです。
※裏付けをちゃんと調査する場合は、自治体の都市計画部門の部署に確認が必要です。

私がなぜ心苦しいか

  • 景観的阻害
  • 都市運営の阻害

この2つです。

  • 景観的阻害

突然ですが、質問です。美しい田園地域に、全くその地域に調和しない、関係のない住居やお店が、まばらに建っていたら、あなたはどう思いますか?

・・・私は、景観を著しく阻害し、都市全体の魅力を損なうことになりかねない、と思います。

そもそも、市街化調整区域は農地や山林を保全する必要があります。一目見れば、そこがどんな地域かはわかると思います。都市全体を俯瞰して見れず、自己の利益のみで都市全体の景観を阻害しているという状況に、心苦しさを感じると言うのが1つ目です。

  • 都市運営の阻害

お店ができると言うことは、そこで一定の生活ができるよう、道路、水道、下水、電気、ガスといったインフラの整備が必要となります。公共は、全ての人に平等にサービスを提供する義務があるためそういったことも必要となります。そうすると、当然、莫大な費用がかかります。

考えてみてください、このお金は、どこから出ているのか?

・・・答えは「みんなの税金」なのです。

これから日本、少なくとも私たちの住む地方都市は、人口減少が急速に進みます。

自治体は税収が少なくなっていき、一人当たりの社会負担も増えていく状況で、そう言った都市全体の調和を乱すようなところにも税金をかけていくこととなって、果たして自治体は、健全に運営し続けていくことができるのでしょうか、と思うのです。

現在、地方都市の多くでコンパクトシティを進めています。

コンパクトシティの形成を推進する「立地適正化計画(都市再生特別措置法に基づく計画で地方都市で計画策定が進められている)」では、市街化区域内(市街化を促進する区域)の内側に人口密度を維持する区域を設定し、更にその内側にエッセンシャルな都市機能(医療、福祉、商業など)を誘導し、利便性の維持・向上を図るこで、都市全体が将来にわたり持続的な運営ができるようにするものです。このことが国の方針として定められています。

ですから、違法行為が、国の方針と真逆なこともお分かりいただけると思います。

つまり、たった1人の「ここの地域の方が地代安いから」「うちは、のんびりとした場所でリラックスしてもらうことが目的だから」と言った身勝手な考えのもとに立地し、そこが繁盛してしまったら・・・一人の身勝手な行動で、都市全体に悪影響を及ぼすことになることはお分かりですよね。

これが私が心苦しさを感じる2つ目です。

最後に

今回は、私の心のうちを書かさせていただきました。

正直、この記事を読んで、「そんなこと言うなら行政に言え」「不動産屋しか興味ないでしょ」「行政がもっときちんと指導してくれればいい話だろ」と思う方もいらっしゃると思います。

そうも思います。実際、行政の担当職員がその部分をきちんと取り締まれば、多くの都市はもっと美しく、健全な状況にあると思います。

ただ、サイトは、このサイトを読んでくださるあなたに、もっと「都市計画」や「まちづくり」について、身近に考えるきっかけになって欲しいと思っています。

その一歩として、日頃から私が心苦しく思っていることを記事にしました。

ちなみに、私も最近、違法物件に対する考え方が変わった者でして、そのきっかけとなった記事のリンクを貼っておきます。こちらのサイトさんでは、調整区域の考え方の他にも、建築や都市計画を、プロ目線で、多く記事にされていますので、勝手にシェアさせていただきます。

全ての人にとって、子どもにも大人にも、高齢者も、健常者も障害者も・・・

「全ての人にとって、優しく、誇りの持てるまちをつくりたい。」

それが我が社でいう「美しいまち」であり、そんなまちをつくりたいと心から思っています。

と言うことで、今回は以上になります。

それではまた〜〜。