この記事では、わたしも含め、多くの人達が住んでいる「都市」でのライフスタイルのあり方を書いていきます。
わたし自身、10年以上にわたり都市計画と建築に携わってきた視点から、人口減少や超高齢社会などが到来する中においても、生活する上で必要な知識を書いています♪
こんにちは^ ^ 当サイト(ぽーるしふと)では、水戸から仙台エリアにかけてのフロンティア地域(管理人が勝手に思っている)が、世界に誇れる都市への変革ストーリーを描いていくことを目的としています。
都市の人口は減少していく
人口が減少していくことはご存知ですか?
なんとなーく人口が減少していくのは多くの方が知っていると思いますが、水戸地域からいわき地域にかけて、どの程度の人口が減っていくか。こちらのデータをご覧ください。
主要都市 | 2015年人口 (A) | 2040年人口 (B) | (A)ー(B) |
---|---|---|---|
いわき市 | 350,237 | 253,525 | △96,712(△28%) |
日立市 | 185,054 | 129,193 | △55,141(△30%) |
ひたちなか市 | 155,689 | 131,118 | △24,571(△16%) |
水戸市 | 270,783 | 248,532 | △22,251(△8%) |
日立市では2040年までに3割減少(対2015年)、もっとも減少率が低いのは水戸市で約8%となっています。がしかしです、単純に人口が減少するのではなくて、高齢者の割合が増加しながら年少人口と生産年齢人口が減少していきます。
言い方悪いですが、つまり、高齢者だらけです。
主要都市の総人口だけでも約20万人も減少していく中で、高齢者割合は増加していくんですからちょっと・・・です。
しかもその高齢者、どれだけの割合が健康(通常の日常生活を歩める人)でいると思います・・・?
よく日本全体のこととしては健康寿命は伸びるとされていますが、それは普段から歩いている首都圏・大都市の高齢者の人口割合が反映された結果であり、普段から車ばかり乗って歩いていない地方都市の高齢者がいつまでも健康でいられる理由はどこにもないのです。
不健康な高齢者が増加しても自分達には関係ないと考えがちなのですが、実は健康寿命の短い高齢者が増える=介護が必要 となるため、一般的な飲食・店舗のマーケットとしては縮小傾向が大きくなります。
年金すら普段の日常生活に投資できない高齢者が増えることでマーケットが縮小するため、駅前の商売もしづらくなっていくほか、今よりも中心市街地で歩いて暮らす人達は減り、ますます街に活気がなくなると思います。
そうなると普段の生活はどうなるか、生活におけるトリップ(移動需要)数が減少するため、家 ー 仕事 ー 特的の目的地(スーパー程度)の往復のみが発生するような寂しい街並みになります。
暮らしやおでかけの楽しみが減少するのは明らかなので、消費が低迷する可能性が高まります。
高齢者の足・介護の負担を若い世代や健康な高齢者が支え、多死社会(2040年前後がピーク)を乗り越えていく必要があります。
ゾッとしません、、、だからこそ少しでもそうならないために少なくとも都市の密度を維持していく必要があります。
密度が大切な理由
人が歩いて暮らせる範囲の人口を維持していくことは、商業や医療、福祉といった人口と人口密度で支えられる都市機能の維持に必要不可欠です。一定の人口密度がないと、周辺人口で支えられる一般的な店舗等は成立しません。
都内で暮らしていると、そこまで美味しくはないのに何で潰れないんだ?って思う飲食店があかと思いますが、それは一定の人口と人口密度のおかげです。
人口総数・密度の高さに対して店舗・飲食店数が少なければ選ばれる確率が高まります。
一方で地方の場合には、一定の圏域における人口・密度が低いために立地できる店舗・飲食店はある程度の魅力(集客力)をもった施設に限られます。
何を言いたいのかというと、まち中では、少なくとも現在の人口密度を維持していかないと、現状のサービス水準を維持することができないのです。
例えば、スターバックスコーヒーですが、地方ではロードサイド型の店舗(自家用車のよる交通量が多い地域)のみとなり、駅前や街中では店舗を維持できなくなってしまうということ。
そうならないためにも、なるべく街中への居住していくことで、あらゆるサービスが効率的に機能できるようにしていきましょう。
ということで以上です。次回はもっと深掘りしながら書いていきたいと思います。