街の魅力づくりに大切なことは、他人・周囲の意見を無視すること。

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こんにちは!ポールシフトの管理人です^ ^

ポールシフトでは、水戸から仙台エリアにかけてのフロンティア地域(管理人が勝手に思っている)から、世界に誇れる都市に成長させることを目的に、常磐線沿線各都市の魅力や商売に必要な情報などを発信しています♪

もしかして・・・無理でしょ!?と思いました?確かに一理あるかもしれないのですが、今は”なんかやってるわ”くらいに温かい目でみてくださいませw 

今回の記事、合併市町村の弊害と題して歴史的な建造物の復元に関して思うところを書いてみました。

わたし自身、都市計画やデザイン、建築を仕事として様々な事例を勉強してきましたが、街の魅力づくりに大切なことは、地域にとって大切な”誇り”をつくることにあると思います。

目次

地域のアイデンティティ(誇り)とは?

分かりやすく話すと、城跡整備(城郭建築)が良い例に挙げられるかなと思います。

城郭は江戸時代の幕藩体制のもとに大規模に建造されています。

現代でつくるのには莫大な予算が必要となるため、歴史的な遺産が現代においても残っているとなると貴重ですし、地域の誇りとなるとともに観光施設としての周辺経済にもたらす経済効果も大きいです。

ただし、ここで問題になってくるのは、旧藩領内=市町村の行政区域とは必ずしもなっていないことにあります。

つまり、複数の異なる藩の領地が跨っている場合、旧藩ごとに慣習や誇りとするものが異なるため、市町村内部で統一感が出せていないように思います。ここに地域間の公平性が求められることになる。

つまり、まちづくりが中途半端となっている。

いわき市が良い例で、いわき市内では、平藩、泉藩、湯長谷藩、幕府直下地、他藩の飛び地があったため、この旧藩単位で物事を考え過ぎています。

合併して50年以上も経過しているのに未だに旧市町村単位でのまちづくりに固執しているように思います(市民の声に配慮してそうせざるを得ない)。

以前、いわき市では、平藩のお城を復元する話がありましたよね?

今はどうなっているか不明ですが、政治家の方々や平以外の住民の多くの方が、城の復元を批判していました。旧平藩の領地だった方々は、平の誇りとして復元して欲しいと考えるわけですが、平以外の他地域の人達にとっては、正直、どうでもいいということ。

なんなら地域の財政投資の不均衡をもたらす城復元なんてやめてくれってことになりがちです。

さらに悪いことに、旧合併単位も同規模程度の市が合併しているので、勢力均衡状態となり、不公平感なく政策を行おうとする姿勢が続いてしまうことにあると思います。(多分、そうしないと選挙で勝てないというもの理由としてある。)

これが、旧藩と行政区域が一致しているような場合ですと話は変わります。

例えば、水戸市のように広大な領地を持っていた水戸藩のシンボルとして水戸城を復元することに対しては、一定の理解が得られるのは当たり前ですよね。これまで復元に足踏みしていたのが不思議なくらいです。

*復元された水戸城大手門

ですが、いわき市のような合併市町村の場合には、単純に城を復元しましょう!とはいかないからこそ、ある地域で突出した取り組みを阻害する要因になってしまうと思います。

じゃあ、全ての地域で歴史的な建造物を復元すればいいのでは?

と思うのですが、市の予算の関係上、難しい状況になる。だから結果何もやらない。まちづくりにおいても、重点的な投資を行いづらい状況にある。

これで、中途半端な都市が出来上がるわけです。

偉そうなこと言ってな〜wと思うかもしれないのですが、みなさんも「中途半端」は嫌いですよね?

でも、仕方ないを理由として「中途半端」な事をしてしまう。このことについてはやむなしとしているのです。このことが良いか悪いかは別として、こうした事実があることを知っておく必要があります。

わたしの専門は都市計画や建築ですが、こうしたまちづくりの分野ではよくある話です。

地方の場合、圧倒的に目的地(おでかけの目的)が足りていません。

そうした目的地となる施設や拠点があることで、人の移動が生まれて消費が発生し経済が循環するという基本に立ち返れば、地域のアイデンティティとなる物理的な施設や拠点をつくることは一概に批判されるものではないです。

周辺経済にもたらす効果や誇り、街のシンボルが生まれる状態をつくることは、各地域にとって望ましい状態であります。

とはいえ、よく行政がやってしまうのがいろんな人の意見を聴いてしまうこと。

まちづくりにおけるプロセスの問題点

*ガラスカーテンウォールの建築物,場所:ひたち海浜公園

一概には言えませんが、よくやってしまいガチなのが、様々な立場・地位のある人達の意見を聴き過ぎて平均的な”モノ”が出来上がってしまうことです。平均的なものは平均であって、そこに魅力は生じません。

魅力が生まれるためには、マーケティングの考え方としてまずは誰か特定の方々に知ってもらい愛される必要があります。例えば、建築的に優れていて世界から賞賛されるとか(常磐線沿いだと、JR日立駅や海浜公園が有名)がイメージしやすいかなと思います。

この賞賛されるような特徴的な”モノ”をつくるために、言い方が悪いですが普通の人の意見を聴いていたら”普通”になるのは当然です。ですから、特定の専門家に一括して委託して、あとは口を出さないとか言ったことが必要になるわけです。
*国内で観光的シンボルとして有名なのは多くは”これ”です。

歴史的建造物なんていい例で、周辺住民や市民の意見なんて聴いてないですよね。笑

といった感じに良い”モノ”をつくるためには、不要なプロセスもあるので、こうしたことを知っておかないと、普通なモノが出来上がり、普通に廃れてしまうのは目に見えています。

ですから、まちづくりを行う時は、まずは少数精鋭で自分や自分達が正しいと思うことをやってみることが大切だと思います。

ということで以上となります。参考になりましたら幸いです。

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この記事を書いた人

▼水戸〜日立〜いわき〜仙台エリアまでの常磐線沿線都市での生活・ビジネス・まちづくりに役立つ情報・サービスを届けています
▼不動産・建築・都市計画
▼主な活動範囲:水戸〜いわき(相馬+仙台)
▶︎これまでの”都市づくり”の常識を覆し、わたし達が住む地域を住みやすさを世界1位にすることを目的に活動しています。 

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