【なぜ、こうなった?】公共建築としての美しさはどこに?(いわき震災伝承みらい館)

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何十年も前からそこにあったかのような趣き感のある建築物・・・笑

こんにちは〜ポールシフトの管理人です^ ^

ポールシフトでは、水戸から仙台エリアにかけてのフロンティア地域(管理人が勝手に思っている)から、世界に誇れる都市に成長させることを目的に、常磐線沿線各都市の魅力や商売に必要な情報などを発信しています♪

もしかして・・・無理でしょ!?と思いました?確かに一理あるかもしれないのですが、今は”なんかやってるわ”くらいに温かい目でみてくださいませw 

さぁ、今回はちょっと残念な話です。

つくった人が傷つくような批判的なことは書かないつもりなのですが、、、ちょっとな・・・これわと思ったので情報共有のつもりで書いています。

目次

なぜ、こうなった?と思った話

みなさん、公共施設はどのようなイメージを持っていますか?

わたしの場合、近年、プロポーザル方式と言って、役所が民間から提案を受けて、設計する機会が多くなったので、昭和時代のハリボテのいかにも公共施設(公民館や集会所みたいなもの)は減ってきていたイメージです。

いわゆるお洒落なデザインが増えてきた。

むしろ、有名な建築家や設計集団が参画していることで、これまでにはない地域のシンボルになったり、地域から愛される施設になることが多いように思います。

(もちろん中には、役所の都合により大きくデザインが変わってしまうこともあるようですが、基本的にデザイン性や景観との調和性など優れていることが多いです。)

・・・しかしですよ。

これ誰がデザインしたの〜?「昭和か!」みたいな建築物を見つけてしまったのです。

・・・タイトルの施設です。

しかも、レトロ感があるならまだしも、緑色の原色が際立ち、形も整っていないし、また、周辺景観と見事にミスマッチしているので、ほぼ間違いなく20年後は地元から愛されていないだろうなと思います。

もはや、昭和時代につくってしまった竜宮城をモチーフにした施設かと思ったくらいです。

*施設と山並み

海側はこんなにも美しい海岸線が広がっています。
いわきから大洗地域にかけての海岸線の美しさは日本一だと思います♪

*防災緑地と薄磯海岸

すでにつくってしまったのは仕方ないし、これ以上にひどい公共建築もありますし(それは関係ないか)、どうしようもないと思いますけど、本当に仕方ないことだけど、もっとも大切な部分であるコンテンツにも影響を及ぼしています。

この建築物のコンテンツは「震災伝承」です。

伝えたい!!地域の人や観光で来られた方に見て欲しいんですよね?

それなのに竜宮城ですよ!!

当然、岩手・宮城との伝承施設と比べられますし、震災の経験を語り継ぐのであればもっと来て欲しいと思えるデザイン性がないと、観光で美しい薄磯海岸に来た人も「なんだあれ?! ま、いっか」ぐらいで素通りされます。

今から出来ることといえば、もう外観デザインは変えられないので、コンテンツに特質して情報発信を強化するくらいしかないように思います。あとは、屋根の色を変えたり、木質化を上手行うかですかね。

ちなみにこちらが宮城県石巻市の震災伝承施設です。
規模の大小はありますが、見て欲しいという気持ちが伝わってきますよね。

ここまでとは言わないものの、人に来て欲しい思いがあると建築に情が入るような気がします。

奥に見えるのが東日本大震災津波伝承館
みやぎ東日本大震災津波伝承館

ということで以上となります。それではまた〜〜!

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この記事を書いた人

▼水戸〜日立〜いわき〜仙台エリアまでの常磐線沿線都市での生活・ビジネス・まちづくりに役立つ情報・サービスを届けています
▼不動産・建築・都市計画
▼主な活動範囲:水戸〜いわき(相馬+仙台)
▶︎これまでの”都市づくり”の常識を覆し、わたし達が住む地域を住みやすさを世界1位にすることを目的に活動しています。 

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