コロナ後の公共交通(新型コロナウイルスによるJ R常磐線の影響をデータで見る。)

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どうもこんにちは。当サイトの管理人のみっちーです。

この”常磐地域から都市に変革をもたらしてこれまで無い都市をつくる!”と大それたことを言いながらスタートしています。(勝手だけど、温かい目で見守ってください。泣)

先日、JR東日本からお盆期間中の利用状況について報道発表がありましたので、この内容について常磐線沿線都市の行く末と第して書いていきたいと思います。

目次

前年比121%に増加!

JR東日本によると、2021年8月6日(金)~17日(火)の12日間における常磐線特急の利用状況は、11.0万人(上り下りの合計)、前年比121%と増加したようです。

>>JR東日本水戸支社プレス資料外部リンク:https://www.jreast.co.jp/press/2021/mito/20210818_mt01.pdf

がしかしです。喜んでいられません!!

コロナ前では、同じお盆期間中に36.7万人が利用していましたので、その時に比べると30%台にまで落ちています。
ちなみに、JR東日本全体では、新幹線・特急列車(主要16区間)を含めて180.3万人(上り下りの合計)となり、前年比134%、コロナ前31%となっています。

全体的にもコロナ前に比べると30%台ということです。

JR常磐線の利用状況に関して詳しく見ていくと、土浦~水戸間の上下利用が96.6千人(前年比125%、コロナ前比28%)、高萩~いわきの上下利用が26.1千人(前年比122%、コロナ前比37%)となっています。

例えば、いわき駅までの上下利用者が約2.6万人、コロナ前が約7.0万人ですから、単純に4.4万人減少したことになるので、特急・乗車料金が往復で6,290円×2(往復):12,580円ですから、4.4万人*12,580円=553,520千円となり、約5億円減収したことになります。

また、土浦~水戸まででみると、コロナ前と比べて約24万人減少していますので、3,890円×2(往復):7,780円×24万人=1,867,200千円≒約19億円減収していることになります。

稼ぎ時のときにこの状況だと今年度の決算も厳しい状況が続くと考えられます。

もう少しコロナの状況が落ち着いてGoToキャンペーンの再開やリベンジ消費に向けて動きがあれば、ある程度は戻るとは思うのですが、正直なイメージとして、今年度いっぱいは厳しいような気がします。

このままでは日常生活に影響が生じる

わたし達の日常生活に影響が出てしまいかねないと思います。

というのも、JR東日本では、昨年度のグループ全体で民営化後の最終赤字として約5,779億円を計上しているからです。この状況を鑑みると、コロナ後の社会に戻る頃には、今よりも減便されている可能性はなくはないと思います。

とはいえですが、JR東日本は大企業ですから利益余剰金(内部留保)も約2兆円(2021年7月30日発表の2021年度第1四四半期決算)ありますから今すぐに経営が傾くことはないです。

ただ、この状況が5年も続いたら・・・ですね。おそらくそれはないでしょう。

普段の日常生活やビジネスとして利用する公共交通機関である鉄道が不便になっていく可能性は十分にありえます。

特に日立駅以北は利用者数が少ないですので、今後、減便はやむを得ない状況になるのかなと考えられなくはないです。

どうしても普段から車を利用してしまう方は、将来的な健康維持を考慮して、普段から歩く生活を心がけたり、鉄道駅に近いエリアに引っ越すなどして、歩いて暮らす生活を実践してみるのがいいのかなと思います。

いざ使いたいときに不便な公共交通では、ますます利用しなくなり、さらに減便が進み、いつかは廃線となり。本当に住みにくい都市になってしまう可能性があります。

完全自動運転が普及すれば課題は解決するという考えもありますが、日本においては、狭隘な道路や未整備の道路、センターラインや外側線もない道路など、入り組んだ市街地のところが多いので、完全な自動運転の普及があと数年でということにはならないと考えられます。

ということで以上となります。

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この記事を書いた人

▼水戸〜日立〜いわき〜仙台エリアまでの常磐線沿線都市での生活・ビジネス・まちづくりに役立つ情報・サービスを届けています
▼不動産・建築・都市計画
▼主な活動範囲:水戸〜いわき(相馬+仙台)
▶︎これまでの”都市づくり”の常識を覆し、わたし達が住む地域を住みやすさを世界1位にすることを目的に活動しています。 

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