【いわき市】場所がもったい無い!いわき市の貴重な江戸・明治時代の建築を見ることができる「いわき市暮らしの伝承郷」

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この記事では、「いわき市暮らしの伝承郷」で見学することができる江戸時代の建築物や見どころ、アクセス方法をわかりやすく解説しています。

>>>いわき市暮らしの伝承郷(外部リンク:http://www.denshogo.jp

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目次

見学可能な江戸・明治時代の建築物

常設及び企画展示室(小さめの展示室)と外の民家ゾーンがあり、江戸・明治時代の建築物を見学することが可能なのは、外の「民家ゾーン」となります。全部5つの建築物を見学することが可能です。

名称文化財の有無建築年移築前の建築物の位置
旧樋口家住宅福島県指定有形文化財江戸時代後期遠野町入遠野
旧芳賀家住宅いわき市指定有形文化財田人町旅人
旧高木家住宅常磐藤原町
旧川口家住宅1871年内郷御厩町
旧猪狩家住宅1879年好間町川中子
民家ゾーンで見学可能な建築物

特に旧樋口家住宅については、福島県の指定有形文化財に指定(平成19年4月6日指定)されており1800年代前半の建築(床面積100.25㎡)され、当時は棚倉藩領だった遠野の「磐城延紙」の生産も行っていた兼業農家さんの住宅だったらしく、昭和61年まで使われていた貴重な農家住宅を見学することができます。

また、特徴的なのは、旧猪狩家住宅で土蔵の屋根には、磐城平城に使われていた屋根瓦が転用されています。1868年の戊辰戦争で敗北した磐城平藩をはじめとする東北諸藩は平城を捨てる際に火を放って四倉・相馬方面に逃げているので、火災を逃れた城の瓦が使用されたのは奇跡かも。

平城がどの程度火災で消失したのかは不明ですが、全部消失したわけではないでしょうから、平城の明治初期の建築では、残った柱や梁材なども使われた可能性はなくはないかもですね・・・

*旧川口家住宅
*旧猪狩家住宅
*旧高木家住宅
*旧樋口家住宅
*旧芳賀家住宅

見学時間・開園時間

*常設展内

そこまで建築に興味が無い方であれば、全部同じ建築物に見えてしまうと思うので、30分もかからないと思います。正直なところ、スケッチでもしない限り1時間以上の見学は無いかなと思います…。

全て農家住宅ですから特徴はほぼ同じ、その上、ライトも設置されていないので真っ暗で飽きてしまう恐れもあります。とはいえですが、農家住宅が5つも集積されているスポットは全国を見ても珍しいと思います。

開園時間:4〜9月は9〜17時、10〜3月は9〜16:30分まで
休園日:毎週火曜日、年末年始

観覧料

*施設内部

観覧料は340円(大人)・170円(小・中学生)・220円(高校・高専・大学生)
*いわき市内の65歳以上の方、高専生以下は土日に限り無料。

施設自体の建築的魅力

*外観
*外観(外装材としての石垣)

はじめてこのような自転車置き場(下写真)を見ました。いや〜平成初期の贅沢な税投資が行われた建築的魅力がつまっていると思います。石垣風という点では全国でも珍しいと思います。

その上、施設外観もディテールが美しいので魅力的です。とはいえですが、石垣が汚いなど、維持管理に要する費用を捻出できていないように思われます。

文化施設は市の顔であるとともに教育機会の創出につながるので、文化・教育にはできる限りお金を使ってあげた方が良いように思います・・・(市に喧嘩を売るつもりはありません)

*駐輪場

その他:個人的な思い

なお、こちらの施設建築の経緯ですが、昭和50年代に市の博物館構想があったようで、いわきニュータウンの建設構想の段階から何かしらの文化施設を建設しようとする動きだったようです(私も知りませんでした。)。

検討しているうちに常磐地区に石炭科学館が出来たり(1984年)と、様々な経過があって博物館ではなくて、結果的に「民俗」に絞ったことで江戸時代後期の農家住宅を再現するということで1999年に開館したようです。

折角、魅力的な建築物が揃っているのに、不便な場所にあるのはもったいないと感じる方は結構いるんじゃないかなと思います。

この伝承郷のみならず、いわき市内の文化・教育施設は市内各所に点在化していて、何もココになくてはいいのに・・・と思う施設の一つです。

過去の人を批判するつもりはないですけど、大規模に市町村合併して税を集中投資できるメリットを生かせていない施策展開をされたのだろうと思います。

*唯一、草野心平記念文学館は二ツ箭山の借景が綺麗なので小川(もう少し駅寄りにしておけば・・・笑い)で良かったのかなと思います。

いわき駅からのアクセス方法

アクセスが非常に不便なので、なるべく自家用車利用をおすすめしますが、いわき駅からの路線バス利用方法はは次のとおりです。路線バスの時刻表は2022年度版となります。

開館時間に間に合う路線バスは平日4本、土日祝は2本となります。

運賃:360円

いわき駅発時刻暮らしの伝承郷入口備考
08:3008:56*土日祝運行
10:0010:27*土日祝運行
12:3012:57*土日祝運行しない
14:0014:27*土日祝運行しない
いわき駅→いわき市暮らしの伝承郷

帰りの便について、平日は問題ありませんが、土日祝は12:17発(暮らしの伝承郷入口)のみの1本となりますので、土日祝に見学を予定されている方はご注意ください。

つまり、土日祝の場合には、行きは10:00いわき駅発、帰りは12:17暮らしの伝承郷入り口発の一択です。


それでは以上となります。参考になりましたら幸いです。

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この記事を書いた人

▼水戸〜日立〜いわき〜仙台エリアまでの常磐線沿線都市での生活・ビジネス・まちづくりに役立つ情報・サービスを届けています
▼不動産・建築・都市計画
▼主な活動範囲:水戸〜いわき(相馬+仙台)
▶︎これまでの”都市づくり”の常識を覆し、わたし達が住む地域を住みやすさを世界1位にすることを目的に活動しています。 

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